昨年の秋。
京焼・清水焼の窯元へカスタムオーダーができる受注会「TASTES OF KOGEI」の中で、祇園さゝ木様とコラボレーションさせていただくことになり、受け取った宿題。
飛鉋の実演を見てもらった際の、その生乾きの土の色、肌感を、本焼きで焼き上げて再現するというもの。
受けたはいいものの、どうやってこの色出すん。。。。。。
練り込み青磁を焼く前の生地のなんともいえない土色を、焼き上げて出す難しさは今までにぶつかったことのない壁で、試作をすればするほどゴールできる気がしなかったのですが、数十パターンの試作の末に佐々木さんに納得していただけるものにたどり着くことができました。
そして今日はその器に命を吹き込む瞬間に立ち会うことが。
佐々木さんの料理と器に向き合う姿勢から
視点が変わると見える世界が違うことをひしひしと体感。
そこから生まれる新しい可能性にワクワクしながら、とても身の引き締まる時間でした。
主役の料理にインスピレーションを抱かせ、引き立てる器。
めちゃくちゃ難しかったけれど、全力でぶつかり合うからこそ生まれる新しい扉をまたひとつ開かせてもらえた嬉しさ。
たくさんの試作から生まれた財産とこの気持ちを忘れずまた次の一歩に踏み出したいと思います。
「TASTES OF KOGEI」
WEB: http://tastesofkogei.com/
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